巨人と人間が共存する街

掛川かけがわ

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遠州森町と同じように比較的原型を保っているのが希望世界の掛川付近である。

ただ、扇風機代わりにギガンテスたちが働いている関係で、あちこちに巨人サイズの椅子だの、話しかけるための櫓があったりする。

ギガンテスが生活する、というのはなかなか大変である。まずもって建築が大変である。食料も大変な量を消費する。地形もその体重に合わせて変化する。ギガンテスのよく通る道は整地され、草も生えにくくなる。象の道のようなものである。車道、歩道のようにギガンテスの道の横に、人間の道ができる形で発展している。互いに利用価値があるので隣り合ってはいるが、事故がおきないように人間と住み分けしている。

ギガンテスは完全な平地で眠るのが難しい。9mの場所まで血を上げるために血圧が高くなっており、頭を下げ過ぎると立ちくらみする。このため、斜面で寝るし、下はあまり見ない。話すための物見櫓がいる所以である。

斜面に作られた背の高い屋根と柱のみの建物。それが巨人の住処である。壁がないのはプライバシーという概念がほぼほぼないためである。体が大きいとプライバシーを守りようがないのだ。